Google AdWords のリニューアル版管理画面から新しい広告表示オプション「プロモーション表示オプション」が追加され、全てのアカウントに対して設定できるようになりました。
こちらを設定することで、検索ネットワーク用のテキスト広告に「●●％オフ」や「￥●●●●オフ」などのサービスや商品のセール情報、ディスカウント情報を通常の広告下部に横長のカード形式で表示することができます。
※仕様は今後のアップデートで変更される可能性があります。
プロモーション表示オプションの概要
プロモーション表示オプションは、通常のテキスト広告の下部に横長のカード形式のフォーマットで表示されます。
プロモーション内容は最大2行のテキストで表示され、その横には、選択した行事（「新年」「バレンタインデー」など）が太字で表示されます。
これにより、セール時期やイベントごとに新たに広告文を作成・入稿する必要がなくなる他、
これまで広告文に記載していた情報をこちらに移し、その分他の訴求を広告文に充てられるようになりました。
通常の広告文と比較すると目立つため、ユーザーは見込みセール情報やキャンペーン情報を見つけやすくなります。
また、プロモーション表示オプションをクリックさせることで、該当するセールやキャンペーン等のページへ直接誘導することが可能となります。
モバイル、PCともに対応していますが、現状で表示の対象となるのはGoogle 検索結果ページの最上部と最下部の広告のため、その点は注意が必要です。
物販系ECの他、イベント時にセールやキャンペーンを行うようなBtoC向けの業種・業態で有効活用できる表示オプションとなります。
プロモーション表示オプションの設定方法
プロモーション表示オプションは、Google AdWordsのリニューアル版管理画面からのみ設定が可能です。
設定手順としては、
まずリニューアル版管理画面を開き、左メニューの「広告と広告表示オプション」に移動します。
次に、広告表示オプションタブをクリック→プラスボタンをクリックし、プロモーション表示オプションを選択。
その後、下図の1)～8)を入力して保存。
1)プロモーション表示オプションを追加先を「アカウント」「キャンペーン」「広告グループ」の中から選択。
2)行事を選択。※任意、省略可
選択できる行事は以下の通りです。
- 新年
- バレンタインデー
- イースター
- 母の日
- 父の日
- レイバーデー
- 新学期
- ハロウィーン
- ブラックフライデー
- サイバーマンデー
- クリスマス
- 年末
なお、行事ごとにプロモーションを表示できる期間に制限があります。
例えば、バレンタインデーでは1月15日～2月28日、母の日では3月1日～6月15日となります。
こちらの期間は、詳細設定で絞り込むことも可能です。8)のプロモーションの日付とは異なりますので、ご注意ください。
3)言語と通貨を選択。
4)プロモーションの種類を選択し、値を入力。
選択できるプロモーションの種類は以下の通りです。
- 割引額
- 割引率
- 最大割引額
- 最大割引率
5)アイテムを入力。アイテムは宣伝する商品やサービスのことです。
6)最終ページURLを入力。
7) プロモーションの詳細を入力。※任意、省略可。
選択できるプロモーションの詳細は以下の通りです。
- 次の金額以上のご注文
- プロモーションコード
8)プロモーションの日付を入力。※任意、省略可。
広告表示オプションに表示される日付を任意で設定可能です。
なお、これらの日付は単にテキストとして表示されるだけで、広告表示オプションの表示期間を決めるものではありません。
表示期間を設定した場合は、別途詳細設定のスケジュール設定をしておくことをおすすめします。
まとめ
まだそんなに見かける頻度は高くない広告表示オプションですが、アパレルECのようなシーズン性のある商材や、行事ごとにセールなどを行っている業種では有効活用できそうな表示オプションです。
セールやキャンペーンの情報を目立たせて、広告の視認性を高めたい場合には便利な機能ですね。
ただし、乱発するとセール目的のユーザーばかり集客してしまうことになりますので、その点は使い方をよく考えて有効に活用するようにしましょう。
