【リスティング広告】広告表示オプションの種類と使い方

【リスティング広告】広告表示オプションの種類と使い方

皆さんの運用されているアカウントでは、広告表示オプションの設定はしっかりされていますでしょうか?

広告表示オプションとは、通常の広告文(タイトル・説明文・表示URL)の基本情報以外の付加情報を広告に追加して表示できる機能です。

広告表示オプションの例
「転職」で検索した場合の広告表示オプションの例

上記の例の通り、広告表示オプションを設定することで、広告の情報量を増やすことができるため、広告効果を上げるためには必須の機能となりますが、意外に設定を忘れがちな項目です。

本記事では、広告表示オプションの種類と使い方について解説します。

広告表示オプションの種類と使い方

以下に設定できる広告表示オプションと使い方をご紹介します。

◆サイトリンク表示オプション ※Yahoo!では「クイックリンクオプション」

広告のリンク先ページに加え、サイト内の特定ページにユーザーを誘導することができるオプションです。PCでは最大6個、タブレットやスマホでは、最大8個までのサイトリンクが表示されます。

業種・業態に関わらず全てのサービスで有効な必ず設定しておきたいオプションです。

最終ページ URL以外にも誘導したいページがある場合などに効果的に使用できます。

 

◆コールアウト表示オプション  ※Yahoo!では「テキスト補足オプション」

広告文の下に2~6個表示されます。広告文だけでは伝えきれない商品やサービスの魅力を表示できるオプションです。

サイトリンク表示オプションとは異なり、リンク先を指定することはできません。

例)送料無料・24時間カスタマーサービス・最安価格保証 など

サイトリンク表示オプション同様に業種・業態に関わらず全てのサービスで有効な必ず設定しておきたいオプションです。

リンク先をクリックする前に、通常の広告文プラスアルファでアピールしたい情報を表示するのに適しています。

また、コールアウトの文言は必要にあわせていつでも変更可能なため、変更頻度の高い特典情報や最新情報をアピールするのにも向いています。

 

◆構造化スニペットオプション ※Yahoo!には同一機能なし

商品やサービスの特定の側面を強調できる広告表示オプションです。

広告をクリックしなくても、商品やサービスの特性や種類がわかります。

例えば、家具のECサイトで、「ソファー、テーブル、ベッド」などのタイプを指定したり、「北欧、アンティーク、デザイナーズ」などのスタイルを指定することができます。

以下のヘッダーに適したサービスを取り扱っている業種・業態で有効です。
(※2017年12月14日現在 リニューアル版Google AdWords)
・おすすめのホテル
・コース
・サービス
・スタイル
・タイプ
・ブランド
・モデル
・学位プログラム
・周辺地域
・設備
・到着地
・番組
・保険の保障

 

◆価格表示オプション ※Yahoo!には同一機能なし

広告の下に表示され、商品やサービスの詳しい情報をアピールできるオプションです。価格情報なども表示できるため、ユーザーが関心を持つ商品やサービスのページに直接誘導することができます。

例えば、美容室で「ヘアカット」、「ヘアカラー」、「トリートメント」などといった各メニューの価格などを表示することができます。

価格表示オプションは、内容に応じて料金が異なるサービスなどで有効に使用できます。

選べるタイプは以下の通りバリエーションに富んでいますので、比較的幅広い業種・業態で有効なオプションです。
(※2017年12月14日現在 リニューアル版Google AdWords)
・ブランド
・イベント
・地域
・周辺地域
・商品のカテゴリ
・商品のバリエーション
・サービスのカテゴリ
・サービスのグレード
・サービスのバリエーション
・サービス

 

◆電話番号表示オプション ※Yahoo!では「電話番号オプション」

その名の通り、広告内に電話番号を表示できるオプションです。

広告に通話ボタンが表示され、ユーザーは通話可能なデバイスでクリックすると直接電話をかけることができます。

店舗型のビジネスや電話での問い合わせ獲得を目標としているようなビジネスに有効です。

 
◆住所表示オプション ※Yahoo!には同一機能なし

広告に会社や店舗の住所、地図、または距離を追加表示できるオプションで、検索ネットワーク、ディスプレイネットワークの両方で使用できます。電話番号や通話ボタンを追加することも可能です。

主に店舗型のビジネスで有効なオプションです。

ただし、設定には事前にGoogleマイビジネスへの登録が必要です。

 
◆メッセージ表示オプション ※Yahoo!には同一機能なし

メッセージ表示オプションとは、ユーザーが広告内のアイコンをクリックすると広告主に直SMSメッセージを送ることができます。

SMSメッセージの送受信が可能な携帯電話を使用しているユーザーにのみ表示されるため、広告主が使用するにはSMS メッセージの送受信が可能な電話番号を用意する必要があります。

SMS メッセージ上でリアルタイムにユーザーとやり取りができるため、LineやMessengerなどで既にカスタマーサポートを実施されているような企業様であれば、すぐに対応できる機能かと思います。

 

◆アプリリンク表示オプション ※Yahoo!には同一機能なし

テキスト広告で設定した通常の最終ページURLとは別に、アプリダウンロードページへの遷移先を掲載する広告表示オプションです。

WEBサイトとアプリどちらも存在しているサービスで有効となる広告表示オプションです。

設定するとユーザーはWEBサイトにアクセスするか、直接ダンロードページへアクセルするか選べるため、最初からダウンロードのみを目的としたユーザーも逃すことなく、広告配信ができます。

アプリリンク表示オプションは、1 つのテキスト広告に 1 つしか表示されませんが、アプリリンク表示オプションそのものは、アプリごとやアプリストアごとなど、複数作成することができます。

また、各アプリストア用に広告表示オプションを 1 つずつ作成した場合、ユーザーの端末に応じ適切なリンクが表示されます。たとえば iOS 端末では Apple App Store へのリンクが表示されることもメリットです。

WEBサイトとアプリ両方が存在するサービスやアプリダウンロードが目的のサービスで有効です。

 

◆レビュー表示オプション ※Yahoo!には同一機能なし

サードパーティサイト(商品やサービスの提供者とは関連のないサイト

)に掲載されている評価やランキングなどの所謂口コミ情報を検索広告の下部に表示させることができるオプションです。

商品の購入やサービスの利用を検討しているユーザーに対して、ポジティブなレビューや受賞に関する情報などを表示することができれば、クリック率を高めるために非常に有効な手段となります。

パソコンの検索ネットワークの場合のみ表示され、携帯端末やタブレット端末、ディスプレイ ネットワークでは使用できません。

ただし、レビュー表示オプションはレビューをクリックした場合、サードパーティーのサイトへ遷移してしまう点、使用するにあたり制約が多いという点がデメリットとなります。

例えば、以下のように条件に1つでも該当すると掲載NGとなってしまいます。

・個人的なレビューを使用している(出版物 / 機関のレビューではない)
・レビュー テキストに会社名を繰り返し記載している
・1 年以上前のレビューを使用している
・レビューがオリジナルのソースからのものでない
・レビューのオリジナルに変更を加えている(感嘆符を追加するなど)

 

飲食店やサロンなど口コミの影響力が大きい業種・業態や、差別化が難しい単品通販などで有効なオプションです。

 

◆プロモーション表示オプション ※Yahoo!には同一機能なし

リニューアル版のGoogle AdWords管理画面から設定できるようになった広告表示オプション(2017年12月14日現在)で、「●●%オフ」や「¥●●●●オフ」などのサービスや商品のセール情報、ディスカウント情報を通常の広告下部に追加することができます。

割引金額・割引率などの他、「母の日」や「バレンタインデー」などの行事の指定、期間の指定なども可能です。

例えば、アパレルECで新年に50%オフセールを実施したい場合、以下のように表示させることが可能となります。

より詳細な情報は、「プロモーション表示オプションの概要と設定方法」でご紹介しています。

セール時期やイベントごとに新たに広告文を作成・入稿する必要がなくなる他、

これまで広告文に記載していた情報をこちらに移し、その分他の訴求を広告文に充てられるというメリットがあります。

ただし、現状で表示の対象となるのはGoogle 検索結果ページの最上部と最下部の広告とのことなので、その点は注意が必要です。

物販系ECの他、イベント時にセールやキャンペーンを行うようなBtoC向けの業種・業態で有効なオプションとなります。

 

◆アフィリエイト住所表示オプション ※Yahoo!には同一機能なし

本記事執筆時点(2017年12月14日)で、一部の国(米国・イギリス・オーストラリア・ドイツ・カナダ)でのみ使用できる表示オプションです。

このオプションは、主に小売チェーンを通じて商品を販売しているメーカーなど向けの広告表示オプションとなり、ユーザーの位置情報を元に広告主の商品を販売している最寄りの店舗をユーザーに伝えるための機能となります。

例えば、「メーカー名 PC」などとユーザーが検索した際に、広告の下部に、ユーザーの近くの販売店(事前に広告主がリストから選んだチェーン店)を案内することが可能です。

販売店の住所またはGoogleマップが広告下部に表示されます。

また、モバイル端末を使用しているユーザーは、表示されたものの中から行きたい販売店をタップすることで、その店舗までの経路も確認可能となります。

検索ネットワークだけでなく、ディスプレイネットワークでも設定可能なオプションとなります。

メーカーなどで自社商品を販売している店舗をお知らせするプロモーションに活用できることはもちろん、小売店に対して販促力強化のアピールが可能なため、実際の営業現場のネタとしても活用できるかと思います。

広告表示オプションの一覧表

ここまでご説明した広告表示オプションですが、種類も様々で少しややこしいので、表に整理してまとめました。

広告表示オプション一覧表

おわりに

今回は、広告表示オプションの各機能についてご紹介しました。

広告表示オプションは掲載順位などの要因により設定したからといって、確実に表示される訳ではなく、かつ設定したオプションがすべて表示されるわけではありませんが、表示された場合は冒頭の例の通り検索結果画面の占有率・視認性を高める事ができ、クリックされやすくなる設定ですので、きちんと設定されているか今一度確認してみましょう。

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